ものづくりをする
精密機械ってそもそも何?
精密機械、という言葉を、日常で聞いたことがある方はたくさんいらっしゃるかと思います。
しかし、その定義などについて詳しく知っている方は、専門の方や扱っている方でなければなかなか説明できないのではないでしょうか。
精密機械とは、その字の通り、精密さが要求される機械のことです。
人間の脳の状態を見るMRIや、超音波診断機器といった医療機器はそのほとんどが精密機械です。
医療機器は、人に対して使用する上、病気などを発見、治療する目的がありますから、当然ながら高度な精密さが求められます。
他にも精密機械と呼ばれるものはたくさんあります。
例えば、測定器や溶接機械、工場で使用する旋盤などに限らず、私たちが普段使用するコピー機なども精密機械です。
精密機械と精密機器の違い
では、精密機械と精密機器という二つの言葉には違いがあるのでしょうか。
それぞれの言葉の定義をみてみましょう。
機械、というのは、人の力によって動かすのではなく、それ自身に搭載した動力によって動く決められた仕事や運動を行うもののことです。
機器というのは、小さな規模の仕事や運動を行う人力を必要とする道具のことです。
詳しく言えば、精密機械というのは電気などの動力によってその機械を動かし、決められた目的に応じて作動するもので、人間の活動を助けるものです。
その機械自体が移動できたり、据え置きであったりと、形などは様々です。
一方で、精密機器とは測定器や光学機械というような、人間が直接操作することを前提とした小型の装置や道具のことをさしています。